いのなかとらさん

もう1年ちょっとで三十路の人がふとあの頃を思い出して復活したブログ



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2007年06月07日(Thu)      ■昔のにっき■

【いつも】




いつも駅から家までの帰り道、
ちょうどトンネルのようになっていて、その上を電車が走っている、
そんなところを毎回通る。

トンネルっぽいやつ


ほんとちっちゃなトンネルっぽいやつなんだけども。






駅から歩いて、そこを通り、家へ、という道筋をほぼ毎日辿るのですが、
そのトンネルみたいなとこの入り口のところにいつも毎回立っている、
謎に満ちたおじさんがいる。

白いキャップ帽を被り、いつも決まってタバコを吸ったり、
缶ジュースか何かを飲みながら、
何を待ってるのか、何を見て、何を思っているのかは知らないが、
何のためにか、そこにず~っと立っている。いつも。

さすがにいっつもいるものだから、少しだけ最近はあそこを通るのが億劫になる。
間違いなくあそこを通るとき、そのおじさんの視線を気にしている自分がいるし、
これだけ何回もあの人の前を通れば、
そのおじさんの視線の先には必ず僕が写ってるだろう、それがなんか恥ずかしい。
「誰だろう何なんだろうこのおじさんは」
何回も通うたびに日増しにその思いが強くなる僕がそこにはいるし、
あのおじさんも「なんだこの変なメガネ男は」そう思い始めているのかもしれないから、
この先が非常に思いやられる。会話なんてもちろん交わさない。
全く知らない他人であるし、お互いの目に映ってる、というだけの事で繋がっている。
もちろんそしてこれからずっとこの先もただそれだけの関係だ。
いつか話しかけられたらどうしよう、そんなちょっとした危機感も持っているが、
そんなことはありえないことだと、思う。


その昔、
大学の一年生の時に肉のハ○マサというとこでバイトをしていた事があった。
毎週土曜・日曜と鶏肉を綺麗に並べたり、鶏肉を雑に並べたり、鶏肉を雑に並べたり、
朝の8時ぐらいからえんやこらやのどっこいさのほいと8時間、夕方まで何ヶ月とやっていたことがあるが、
家がとても近かったもんだから、
お昼時の休憩はいつも家に帰り、家で昼飯を食べていたのです。
あの時も思えば、今の状況と似た事があった。

いつも土曜と日曜のお昼12時頃に自転車を走らせ、店から5分ぐらいの自分の家まで帰っていたのだけど、
そのいつも決まって通る道の途中に、
その時もう廃業かなんかで店じまいしてシャッターの下ろされている、
どんな商売をしてたのか看板もないからわからないような家があった。

そこのシャッターにもたれながら、足伸ばしていつもいつも座ってる、
不思議なおじいさんがいたのである。

いっつもそこにいた。自転車で通るたび、不動明王のようにそこに座っていた。
全く動かず、何をするでもなく目だけ見開いて、何ヶ月も土日のお昼、
そこを通るたびに全く何にも動じないで、そこにいたのだ。
ずっと前だけ向いて、果たして夢破れたのか、
恋に失敗したのか、はたまた外の空気が吸いたいだけなのか、
それはぼくにはわからないし、推定のしようもないんだけど、
「何かを考えて、何かを見て、きっと何かを感じてるには違いない。」
そのときの僕はそんなことを、ちょうど今と同じように考えていた気がする。

そのおじいさんはいつも変わらずそこにいて、
僕もまたいつも変わらずにその道を通った。それだけの関係である。
「あのおじいさんの視線の先に僕は映っているのだろうか」
そこでもまた、ただ決まった時間にお互いの視線の先に映るだけの、
ただそれだけの関係でしかない。
でもその時は不思議な親近感と言うか、なんか得体の知れない情、
もちろん全く会話もなんも、目を合わせたことすらないんだけど、
どこかで繋がってるんだなぁという不思議な感覚を抱いたものである。

そのうちにある日、おじいさんの姿がそこに見えなくなった。
あれは確か冬頃だったかな、急に寒くなりだして。外にいるのは辛い時期。
それからおじいさんを見ない日が続いて、冬去って、春。
春になってバイトも辞めて、まもなく千葉に越してきた。
それ以来もうそのおじいさんの顔を見てはいない、それっきりだ。
しかし、忘れることなく今もあの時の不思議な感覚は焼きついて残っている。
何故かは知らないのだけれど。消えないんだな。

「あれはひょっとすると未来の僕なんじゃないかな?」

そう思ったことがちょっとだけあった。ほんのちょっとだけど。
あれはおじいさんになった年齢の未来の僕で、
もしかすると「今の僕」と接触するために何らかの目的とともにやって来た、
んじゃないのか?そんなことを思った。
何のために?何かを伝えようとするためになのか?だとしたら。
もしそうだったらお前から話しかけて来いよ、そんなところに座ってないで。
何かを伝える気なら、お前から自ら動いて僕にそれを伝えて来いよ。
ボ~ッとしてるうちに時間は過ぎていくんだから。早く、動け!
と、未来の僕を叱咤したくもなったが、

それはそれでそういう事ならば、未来の僕も結局は今の僕と変わらないで、
大事な時でも押し黙ってるだけの、ほんとどうしようもないヤツなんだなぁと、
がっかりと言うよりは、むしろ、愛らしかったりするね。
「おじいちゃんになってもそんな感じかよ、僕ぅ!」
情けないけど、それがいつもの僕みたいで嬉しかったりもするね。





今日。

あの時と同じように、そんな謎めいたおじさんがいつも、いつもいつも、
決まっていつもと同じ場所に立っていて、
僕はいつもと同じその場所を通って家路に着く。そんな日々の最中にいる。

迷惑を互いにかけるわけでもなけりゃ、声をかける状況などそこには存在もしない。
声をかける理由もない、「あなた何してるんですか?」興味はあるけれど、
それは案外くだらない理由かもしれないから、知らないままでいいかもしれない、
と思ったりもする。それでいいんじゃないかなって。

僕もそのおじさんも
ただいつも同じ時にその目に映っているというだけの関係であって、
そこに何らかの意味を求めて、その意味を発見する必要性などない。
おじさんなんて僕のことを気にしてすらいない、かもしれないし。
ただの僕の独りよがりなだけならば、やっぱりこのままでいいと思う。

このままずっと、このままで、ずっと。いつも。

夏が目を覚まして、太陽は真っ赤な顔で僕らに日差しを矢のように突き刺す。
暑さに怯んでも屈すことなく、それを凌いで、夏を受け入れる準備はもう出来ている。
季節は順番に訪れて、それぞれのやり方で持って1日24時間を染めていく。
僕らもまたそれに染められて、ペースを乱されることも多々あるでしょう。
でもそれでも、かまけることなく毎日を、このまま、
このままずっと、いつも、何事もなく自分のペースで送って生きたい。

明日もまたいつもと同じ道を通る、そこであの顔を僕は見るのだろうか。
それとも明日あのおじさんは消えているのだろうか。
きっと見るのだろう、それは僕の純粋なお願いだ、居て欲しいんだ。
別になんでもない愛想もないただのおじさんとただの変な顔したメガネ兄さんだ。
それ以上の何者も求めちゃ居ないし、発展があっては逆に困る。
それで決まり悪く今日と同じように昨日と同じように、僕はおじさんの目の前を通るのだ。
「何なんだこのおっさんは」とただ思うのが僕で、
謎のおじさんは「なんなんだこのメガネ兄さんは」と苛立つのかもしれないし、
最初から全く気にかけても居ない、完全に意識にすらないのかもしれない。
しかしそれでいいのだ。

願わくばこのまま変わらずに、明日も居て欲しいな。
そして互いになんの関わりもなく、けれどなんだか気になる存在で。
興味は、そこにある好奇心はギュっと胸に閉じ込めて。

明日もいつも通り、おじさんがあそこに立っていて、僕がいつもの道を通る。
おじさんの前を通り、決まりの悪い思いをしながら家路に着く。

明日もそうなってくれたら、いいな。いつものように。



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何気ない今日が物語りになっていく。いつか思い出になる今日に乾杯☆
そして将来…あんな頃もあったんだなぁって思いたい。だから僕は今を強く生きる。
昼すぎに起きるのも自分らしさ!寝坊してもめげない僕だって物語なんだ…そうだろっ!☆

きれいな彩り~♪

オレも結構今の時間の過ぎ方が気に入ってるよ☆
請い願わくば、明日も今日がきてほしい。

オレもちょうど、
トンネルのようになっていて、その上を車が走ってるとこを通って学校に通ってるんだよね。
オレの場合電車やなくて車やけど。
んでそこが今工事中で通れないのよ。
・・・ってこれどーでもいいやw

>「あれはひょっとすると未来の僕なんじゃないかな?」


この感性がとっても素敵です。
うーん。なんか物語が始まりそうな気がする笑。
きっと素敵な物語。

★角さん

>何気ない今日が物語りになっていく。いつか思い出になる今日に乾杯☆
いいこと言いますね角さんは。何気ない今日が、物語になって思い出になるころには、大事なものになってるのかもしれないですね。
名言ありがとうございます、痺れましたよ、足が。

>そして将来…あんな頃もあったんだなぁって思いたい。だから僕は今を強く生きる。
おお、名言ありがとうございます、名言のオンパレードですね!
今を強く、今を強く僕も生きたいです、頑張ろう!

>昼すぎに起きるのも自分らしさ!寝坊してもめげない僕だって物語なんだ…そうだろっ!☆
そして哀愁漂うオチ!!
角さんあんたすげェよ!驚く僕もあなたの物語の一部さ・・・・そうだろっ!☆

★さっ君

なんてことのない作業が、この世界を回りまわって~♪

>オレも結構今の時間の過ぎ方が気に入ってるよ☆
>請い願わくば、明日も今日がきてほしい。
ちょ、ちょっとちょっと!!「明日も今日が来てほしい」と・・。
なんて名言がここに誕生してるんだよ!!
ほんとだよな、明日も今日が来てほしい!!
でも僕の今日は明日来なくていい!!僕の今日はただ寝てただけだからぁ~!!

ああぁ、うん、え?さっくんも!!ちょうど、なになに・・
トンネルのようになっていて、うんうん、その上を車が走ってるとこを通って、ええ、そうなんだ、へぇ~、
で、さっ君の場合、ふむふむ電車じゃなくて車・・・ほぉ~、
それで・・・そこが今、はぁ~、工事中で通れないんだ!
それでそれで?
>・・・ってこれどーでもいいやw
ほんとにど~でもいいわ!!

★ゆん君

>「あれはひょっとすると未来の僕なんじゃないかな?」
>この感性がとっても素敵です。
>うーん。なんか物語が始まりそうな気がする笑。
>きっと素敵な物語。

うん、ほんとは物語にしようかなって、ずっと昔に思ってたんだよね。
取って置いたんだよ、取って置きのヤツなんだ。
これはほんとよ?ほんとになんだけどさ。
ただ、めんどくさくなっちゃって、で、こんな感じの記事だったから、
そこに出しちゃえばいいやってことで、出しちゃった。
勿体無いよね。ちゃんと煮詰めたらほんとに素敵な物語が続きそうな気がしたんだけど。
取って置きだけに、取って置くべきだったよね。

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