いのなかとらさん

もう1年ちょっとで三十路の人がふとあの頃を思い出して復活したブログ



■チョロQは前に進むために、一回バックするんだってよ■


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2007年08月01日(Wed)      ■昔のまじめ■

【生きている】


1年半位前に東京に住んでいて。
大学まで2時間かけて通っていて。
紆余曲折ありまして、ただ今、こうして、ティバ県に棲んでいるわけです。

僕は住民票が東京にあるので、選挙のため、
日曜ぐらいに、父親の車で東京の実家的な場所へと戻ったんですね。
そのままそこで一泊してきたわけですが。


まぁ、今年の4月にも選挙があったのでそのときもそれはそうだったんですが、
一年ちょっと振りに訪れた場所は、変わっていたり、変わっていなかったり。
家の周りの結構なお店が、そうとうの数、お潰れになっていたり。
家の真ん前にあった美容院は跡形もなく、更地になっていたり。
駐車場があった場所には、セブンイレブンが仰々しく姿を現していたり。

それが4月のことでしたかね。
その時は、そのまま日帰りで帰ってきたわけですけど。
なんだか帰り道は切なく、目に溜まる涙を零さない様に戻ったわけですが。

今回は夏休みで時間もいっぱいあって、レポートも二つ残ってるけども、
「まぁ、いいか」だなんて、お気楽に余裕をぶっこいてる僕ですので、
東京の片田舎にある実家的な場所でお泊りしてきたんです。

思い出すのは4年前。
高校2年を終えた時点で、北海道から引っ越してきたこの花の大都会、東京。
高校3年生から、一年間の浪人を経て、大学1年の終わりまで。
3年っていう短い期間ではありますが、確かに過ごしてきたあの街、あの場所。
確かに僕が生きていた、あの土地、あの時間。
けれど正直、そんなに過ごしたわけでもないし、土地に思い入れもないし、
ただあの場所で無作為に日々を生きていただけなのだと、思っていた。

けれど、大学二年から今この場所へとやってきて、
それから1年以上経って、大学3年の夏、この日再び舞い戻った場所は。




過ごした街を、夜、雨の降りしきる中、一年振りに歩いた。
ただあてもなく、目的もなく、何事もなく、歩いた。
たった1年やそこらのうちに、家の周りには見知らぬコンビニが3軒も出来ていて、
引っ越してきて通い詰めた馴染みのコンビニはもうなくなって、
テナント募集の紙が貼られているのみ。
コンビニのあった建物のガラスが透かす虚しげな店内と、
そのガラスが写す虚ろな瞳の僕を、ガラスを叩く雨の音がより一層寂しくさせた。

初めてバイトした、お肉メインのスーパー、肉のハ●マ●。
大学1年の時、右も左もわからぬ僕が初めて社会へ出た。
新規オープンして平日週末と慌しかったのは最初のみで、
そのうち途絶える客足。伸びない売り上げ。切られたり切られなかったりする社員。
ぶっちゃければ、バイトをしていた頃から、
「1年位経ったら多分、潰れてるだろうな」というにおいはプンプンとさせていた。

あの時から約1年半ぶりに、店の前を通る。

もうなくなったであろう大きな看板、さっきのコンビニのように何もない店内、
そして僕は「やはり」と思い、それで少し悲しく下を向きながら、
その店の前を通り過ぎる僕、覚悟してはいてもやっぱり悲しい、落ち込むのかな、

そんなことを空想しながら、そのうちにその店が近くなり、
やがて僕が初めてバイトした、世間を知ったあの店が視界に写ろうとしていた。

あった。
潰れていなかった。

これには驚いた。
なぜならば、潰れてるって確信していたから。けど、潰れてなかったんだな。
店の中を外から覗く、全く顔も知らない女の子がレジを打っていた。
けれど、がらんとした店内。やはりあの頃と同じように今宵もまた、客がいない。
斜め向かいにあるライフに客は全て取られ、売り上げも取られた筈のこの店が、
それでも未だ、果てることなくそこにあり続けていることに、
少し驚きながらも、嬉しかった。
あの時と何にも変わっちゃいない。客が全然いない。
けれど、そんな店が、潰れることなく、まだまだそこに現役で頑張ってる。
存在し続けている。
それも僕が初めて働いたお店が、あの頃とほとんど変わらぬままで。
僕は生きていた、この場所で、あの日。確かに生きていた。
覚えてる。覚えていた。
チーフに気を使われたり、客に怒られたり、電話で怒鳴られたり。
忘れてない。忘れちゃいない。
確かにこの場所で僕は、笑ったり、嫌な思いしながらも、

生きていた。




駅まで歩くと、やはり、駅の周りも変わっていた。
ちょっぴりアダルトなお店は既になくなっていて、
よく帰りに寄っていた小さな古本屋は、美容室に変貌して。

踏み切りのところには、一年ちょっと前にはなかったエレベーター付きの歩道橋が佇んで、
見上げると、そこから見下ろしていたおばさんと目があって少し胸がキュンとした。
駅の前をぐるぐると周り、そのうち雨も強くなってきたから、
「家に戻ろう」と思って、さっき来た道とは別の道を通って家へと向かった。
さっきとは別の踏切が、通ろうと思うすんでのところで、僕の進む道を遮った。
電車が何度も何度も僕の目の前を行ったり来たりと、通り過ぎていく。

うん、長い。長い。どれだけ待てばいいのだ。

踏み切りが上がるのを待って、やっとのこと通る。
長かった、が、
こんな長い時間締まっている踏切と、その踏切を待った後にやっと先へ行けるときの、
このなんだか気持ちいい感じ。
もう1度キーボードで打ちたい、ああ、このなんだか気持ちいい感じ。
これ、覚えてる、覚えてます。
確かに僕はこの場所で何度も何度もこの気持ち味わわせて頂きました。
覚えておりました。
踏み切りに会釈。あなたが思い出させてくれました。
「ありがとう」と心の中で呟いた。

そして雨脚もより一層強くなってきたから急いで早足で家へと帰る。
ぼーっとしながら、何かを考えながら、
傘を差した僕は暗い暗い夜の道、電灯だけがただ輝くその道を、
当の電灯さんに上から優しく照らされて、おぼつかなげに歩く、
気がついたときにはいつのまにか既に家の近くへとたどり着いていた。

そのとき、はっ、と思った。

自分が今、何気なく、駅からここまで歩いてきた道って、
あの時3年間ずっと使い続けてきた、
いつも通っていた、いつもいつも使っていた、あの道だった。

ぼーっとしながら歩いてきたはずの僕は、
自分のこの足が覚えていた感覚で、頭を通すことなく自然と、
まるでいつものように、これが当然だと言わんばかりに、
本当に通いなれた、駅から家へのあの道を、勝手に、自分勝手に、
あの頃と同じように、一年以上経った今日もまた、歩いていた。
忘れてないもんだね。身に染み付いているもんなんだね。
忘れられないのかな、それとも忘れたくないのかな。
けど忘れる必要もないし、覚えてる必要もないので、
それはそれで、このままでいいのか。

でも確かに僕がここで生きていたってのは事実だ。

何かを忘れたって、思い出せなくたって、
その生きていたという事実が、僕に忘れていたものを思い出させてくれるだろう。

変わっていくものたくさんあるが、変わらぬものもたくさんあるんだ。
その変わらないものがある限りは、僕は何かを思い出していられるのだろう。
いつまでも、いついつまでも。
それが変わらないで、いてくれる限りは。

「変わらないでいてほしいな、まっ、そりゃ無理だろうけど」



久々に会った、家族。弟も妹も、変わっていた。
外見はもう、僕みたいな大人しい人間とは似ても似つかないようなチャラチャラっとしていた。
それでも僕は、チャラヘッチャラだった。
何故ならば、変わったと思っても、
案外中身とかは全然変わっていなかったりするから。

そして実際、変わってなかったから。
あそこで1日泊まってみると、またそこで共に生きていた事を思い出した。
壁越しに聞こえてくる電話の音。あの時はうるさくて寝れなくて怒っていた僕が、
この日は、穏やかな気持ちで、その音も聞き流してやった。
案外何にもかわりゃしないのな、相も変わらずの音風景がそこに。
「いやいや、そうそうやすやすと変わられてたまるもんか。」
リビング的な場所に飾ってあった子どものころの僕ら3人の写真が訴えかけてくる。

母親から、小学校時代の僕の知り合いの近況を聞かされたりもした。

みんな生きているんだな。
あの時確かに一緒に生きていたし、
そして今日は僕の知らないどこかで生きている。


生きている。


仮に80歳で死ぬとして、死ぬまであと何秒あるのだろう?

1秒経つ毎に、僕の寿命も1秒減っていく。
10秒経てば、10秒も寿命が減っていく。
1日は86400秒だ。
1日経てば、生きていられる時間が86400秒減っていく。

どんどんと減っていく。

「生きている。」時間が経てば「生きていた。」になる。

その「生きていた。」っていうのは、なんなのだろう。
僕が1年離れた場所で感じた、「生きていた。」
確かに生きていたんだよ、あの場所で。
思い出させてくれたのは、そこにあった変わらないもの。

だがしかし、それがなんだと言うのだろう。
生きていたけど、だからなんなのだろう。
感傷に浸って、嬉しくなって、切なくなって、涙を堪えて、なんだか変な気持ちになって。
自分の心も変わったり、変わらなかったりで、いやはや、もう。

その答えが出せないままに、ちょっとだけ大人になった気がして、

そしておととしも去年も昨日も、僕もあなたも君も生きていた、

そんなわたしも、俺も、お前も、今日と明日と明後日と、生きている。









生きている。








そうだ、生きている。
ここにいられる。今日をありがとう。明日によろしく。

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コメン㌧もらっていいの?

そうかー、すみちゃんは東京に住んでた時期もあったんだねぇ(・∀・)

本当、いつも見慣れてたり通い慣れたお店や道がなくなると結構ショックよね(´・ω・`)
うちは幼稚園とかなくなってるから、なかなか寂しかったなぁ(´・ω・`)
1人暮らししたところ、今でも余裕で歩けるだろうしなぁ( ´艸`)
ちょっとしたことでも大事にしないとダメだね( ´艸`)

あたしも今の時間を大事にしなくちゃ(`・ω・´)
何のために仕事やめたのかとか、しっかりしないとダメなことたくさんあるもん(`・ω・´)シャーオラ

●おねぇさん

東京に住んでた時期もあったよ。
時期「も」というか、時期「が」あったよ。
また棲むかもしれないけどね。

>本当、いつも見慣れてたり通い慣れたお店や道がなくなると結構ショックよね(´・ω・`)
それはほんとそうだよね。もう、なんとも言えない気持ちになるね。
幼稚園かぁ・・・・・。それはきっついなぁ。
コンビニとかだとまぁ許せるけど、幼稚園とかってなんか物凄い寂しいね。
いつも見かける、そこに通う幼稚園児とかの姿まで消えるわけだもんねぇ。
そりゃ、キッツいわ。

多分、一人暮らししてた時の家に戻るなら、
朝起きる時間もご飯食べる時間も家を出る時間も、会社行ってた頃と変わらなかったりするんじゃないかな。
会社への道も全部足が覚えてるだろうし、
忘れないで、その頃を思い出させてくれるそういうことを忘れないで、
大事にしていきたいね、心から。

今の時間、うん、大事にしよう。
郁貴ねぇさんって何のために仕事やめたんだろう、
なんかやりたい事があるって言ってたけど・・・?
僕だけでなくみんなが抱いてるかもしれないそんな疑問も、
いつか解き明かされる日が来るかな?

(`・ω・´)←そのときまで僕はコイツを見て忘れないようにするから

おコメン㌧を投げつける

 
スミタカストーンにだけ伝えたい
 

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Author:すみとん
頑張って生きてます。
■28歳になっちゃった
■正式名称はスミタカストーンっていうんだ
■うぇッ!・・・あっゲップしちゃった。
■埼玉県在住、人生迷走中
■「スミ㌧」とか「すみさん」って呼ばれてるよ。
■リンク・コメントはご勝手に!
■。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。ビォエェェェェェン!!
■思ってるよりも悪いヤツだよ。多分。






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